■診断

 受付でメールをプリントしたものを出すと、院長に診察をお望みですかというので、そうお願いした。
 結構待合いにいたので、どのくらいかかるか聞いたところ、30分くらいという。
 先ず、その速さが驚きだった。
 この人数をそんなに早く裁けるのか。

 待合いの向かいにある喫茶ルームで、持ってきた雑誌を読みながら待つ。
 呼び出しもマイクではっきりと聞こえるので、安心してゆっくりと出来る。
 まるで、診察待ちのムードではない。
 というよりも病院の中にいる気がしない。

 飲み物の値段も妥当なものだ。
 待合室でじっと待つよりも、よほどリラックスして生産的な時間が持てる。
 もっと利用者がいてもいいと思った。
 そして、本当にジュースを飲み終わるくらいの時間で呼び出しがあった。



 4号室にはいると、看護婦に言われたとおり、すぐにベッドに尻を出してヨコになる。
 看護婦の進め方も先生の対応も早い早い。

 考える間もなく、ぐっと手を入れ中を見て、ものの1分かそこらで触診は終わり。
 押さえられたところが的確に痛かった。

 すぐに病態説明がある。
 私の場合、メールでの見立て通りV度の内痔核が内側3カ所にあった。
 それに加えて排便時に外に出る外痔核もあり。

 その上(!)、もう1カ所には痔瘻があって、それが皮膚上から押さえて痛い部位の犯人だったわけだ。

 まさか、痔瘻があったとは!

 痔瘻とは、細菌感染で膿んだものである。

 結局入院が必要ということになった。
 何しろ4カ所の手術である。
 日帰 りというわけには行かないようだ。

 端的な説明の後、今度は入院日程の打 ち合わせがあるという事で、外で待つ。

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