■手術の翌朝

翌朝、まずは小水との格闘だ。
 最初は力を込めたが、その後はスムーズに流れ出、体が軽くなった。
 これで、ひとつクリアである。
 出すべきものがスムーズに出るというのは、なんとも気持ちのいいものだ。

 8:00回診。
 医師がガーゼをはがしたとき、ペリッとした感覚があった。
 どうやら、痔ろうの部分から血が流れ出たようだった。
 脱脂綿を当て、止まらないようであれば言ってきてください、とのこと。

 回診後、晴れて歩行のお墨付きが出たので、さっそく飲み物を買いにいく。
 何しろ今日1日飲み物以外口にできるものはないのだ。
 ポカリがなんとおいしいことか。
 新聞を売りに来たので、久々に目を通す。
 こうして販売してくれるのもありがたい。



 9:00から20分間、手術後の生活および、大腸癌のでき方や腸内検査についての院内放送があった。
 ガーゼの取り替え方などもビデオで教え、その後、看護婦が回ってきて実地に教えてくれる。
 最初にきちっと教育をし、後は自分でやりなさいというわけでスマートなやりかただ。

 何より、痔の部分以外は健常者である患者の人権が確保されている。
 次に、自分でやるべきことと、看護婦がやることを明確にしているため、余計な手間をかけない分、いざというときに看護婦の機動力が確保できる。
 安心できる体制である。

 人間ドックについても紹介されていた。
 私は今回の入院を機に、ドックも受けることになっている。

 それにしても、ビデオで見た泡風呂が楽しみである。

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3日目
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