翌朝、まずは小水との格闘だ。 最初は力を込めたが、その後はスムーズに流れ出、体が軽くなった。 これで、ひとつクリアである。 出すべきものがスムーズに出るというのは、なんとも気持ちのいいものだ。 8:00回診。 医師がガーゼをはがしたとき、ペリッとした感覚があった。 どうやら、痔ろうの部分から血が流れ出たようだった。 脱脂綿を当て、止まらないようであれば言ってきてください、とのこと。 回診後、晴れて歩行のお墨付きが出たので、さっそく飲み物を買いにいく。 何しろ今日1日飲み物以外口にできるものはないのだ。 ポカリがなんとおいしいことか。 新聞を売りに来たので、久々に目を通す。 こうして販売してくれるのもありがたい。 9:00から20分間、手術後の生活および、大腸癌のでき方や腸内検査についての院内放送があった。 ガーゼの取り替え方などもビデオで教え、その後、看護婦が回ってきて実地に教えてくれる。 最初にきちっと教育をし、後は自分でやりなさいというわけでスマートなやりかただ。 何より、痔の部分以外は健常者である患者の人権が確保されている。 次に、自分でやるべきことと、看護婦がやることを明確にしているため、余計な手間をかけない分、いざというときに看護婦の機動力が確保できる。 安心できる体制である。 人間ドックについても紹介されていた。 私は今回の入院を機に、ドックも受けることになっている。 それにしても、ビデオで見た泡風呂が楽しみである。 |