■アクシデント

 ところで、やっとこさつながったので、さあ一息、と下を見るとベッドが血で点々と染まっている。
 すわ、と、ナースコールした。
 パンツを見ると真っ赤である。

 今朝ほど開いた"穴" からもれ続けていたのだ。
 まったく気がつかなかった。

 消毒の後、急遽処置室へ。
 今朝回診にこられた先生に診てもらい、その場で焼くことになった。
 麻酔を3箇所くらいにさし、処置。
 ものの10分程度であろうか。



 「お昼休みにすみませんねえ」というと、看護婦さんが
「患者さんは、そういうこと一切気にしなくていいのよ。」
 と一言。

 そういえば、お向かいさんにも
「言いたいこと黙ってるとたまるから、何でも言ってくださいね」
 と言っていた。

 ここのナースは、一人一人が患者に対する心配りが行き届いている、そう思った。



 この日は、動くとよくないので安静日。
 新聞と読書とTVと点滴の午後を過ごす。
 電動ベッドの恩恵を感じた日であった。

 インターネットで女房の参加している掲示板も見てみた。
 あちこちにコメントをつけている。短く、かつ配慮しながらもいいたい事ははっきりと書いてあるので、いいコメントではないだろうか。

 7:00頃には就寝体制に入った。
 こんなにゆっくりと過ごした日もないだろう。



 ところで、この日、昨日来たばかりの老夫婦が退院されたかと思うと、車椅子に乗った方が入れ替わりにこられた。
 まあ、忙しい病院である。
 どうやら、その方はポリープをとったらしく、動くと出血するため安静にする目的で入院されるようだ。

 医師が丁寧に説明をしていた。
 ここまでカメラをさしこみ、このようにずーっと引いてきて、ここでポリープが見つかった。それをこのようにとりました。
 というようなことを、非常に丁寧にわかりやすく説明していた。
 そのポリープが良性か悪性か、また2週間後に結果が出るようだ。

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3日目
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