小5のころから痔との付き合いのあるUさんの場合は、慣れは怖いというケースの一つであろう。 最初は単純な切れ痔だったのが、壮年になったころは肛門にピンポン玉2つをぶら下げるまでになっていた。 膿の袋である。 普通に座れないのだが、それでもすぐに来ないところが、長年のお付き合いの"慣れ"の怖さである。 そのうち、尻を拭くときに膿がつくようになり、さすがにこれはおかしいと町医者に行く。 彼が救われたのは、その個人病院に、この辻仲病院出身の医者がいたことだ。 その医者は、その個人病院では見切れないとこの病院にリファーしてくれた。 かくして彼は最新の医療施設の中で治療をすることになったのである。 こういうネットワークができるとよいと思う。 ところで、この病院に麻酔のベテランがいるらしいが、その方が独立して個人開業されるようだ。 さまざまな患者の多様なケースにこれだけ接していれば、ベテランにもなるだろう。 まさに、辻仲学校である。 |