夜も開けやらぬうちから、涼しげな声でヒグラシが輪唱している。 秋近しと思わせる声だ。 朝食時に、私の手記(初診訪問記)がこの病院のホームページに載っていることを話すと、Fさんが読みたいという。 食後に、インターネットにつないで読んでもらった。 その後、販売が来たときに、浮き輪のような座布団を買った。 これは水枕と同じ材質のゴムでできており、空気を入れて使う。 非常に塩梅がよい。3600円。 10:00。 久々の大風呂である。 目の前に緑が広がるので、まこと温泉に来たようである。 私としては、ボコボコの泡風呂も捨てがたいが、ゆったりと十分にシャワーを使えるこの大風呂もまた結構。 あとはマッサージでもあれば最高だなあ、などいろいろと話をするうち、いいアイディアが出てきた。 それは、定期健診用の施設を作るというものである。 そこには、展望風呂やジェットバス、サウナもあり、マッサージや体力測定の器具などもある。そう、健康ランドのようなイメージだ。 違うのは、医者と看護婦がいて人間ドックをやってくれることである。 人間ドック(定期健診)が必要だということがわかってはいても、"病院"となると足が重い。しかし、"健康ランド"となるとストレス発散のために年に1度くらいは行くであろう。 その上、健康ランドで単に発散するよりは、身体のチェックもしてもらえば最高である。 そこで、病院に行くというイメージをがらっと変えて、家族で健康ランドに行く感覚で一泊ドックを行うのである。 子どものために自然や健康についての勉強会、夫婦のための食生活についてのアドバイス、年寄りのために年配者でもできるスポーツの紹介なども行えば、地域の活性化にもつながるのではないだろうか。 地域のネイチャースクールや日本レク協会などと提携しても面白いと思う。 家族でいけること、 楽しめること、 QOL向上のための知識が身につくこと、 そして、何より身体の診断ができること。 これらがそろえば、喜んで1年のライフスケジュールの中にいれることだろう。 21世紀は予防型医療へ向かうと思われるが、そのモデルとして、地域活性化の中核としていかがだろうか。 どこか、健康シティ宣言しませんか。 |