寝苦しい一夜が明けた。 昨日は肛門が痛かったので、出し切らないままに排便をストップしたのだ。 そのため、残便感、残尿感のあるまま、さらに肛門は熱っぽい痛みを感じたままの就寝となった。 そこで、今日は診察時に浣腸してもらってでも出そうと思っていた。 まず、昨日黄色い小水だったので水分が足りないと思い、起き抜けに缶ジュースを買う。昨夕から通常食なので、どのジュースもOKである。 お腹を緩めるのにいいだろうと、「オレンジとカルピス」というのを買う。 朝食はパンであった。 今日退院する3名は最後の食事だ。 皆さん、顔つきが明るい。 さて朝食後、便意を催してきた。 いよいよ勝負だ。 トイレの中でパンツを脱ぎ捨て、構える。 最初にポタッと小さいのが落ちた段階でもう痛い。 後続部隊が正門突破しようと圧力をかけているのが分かる。 その圧迫が痛いのである。 それが通過するときにこじ開けられるかと思うと、気持ちがひるむ。 しかし、意を決していきんだ。 と、一挙にすべりでた。 大量である。 が、その痛いこと痛いこと。 直腸全体が中から痛い。 その痛みが腰全体に広がり、思わず腰を浮かしたが、その腰がしびれているようだった。 血も一滴二滴落ちた。 こんなんで大丈夫かいな、心配になる。 すぐにでも見てもらおうと思ったが、ベッドに戻って処置をするうちに徐々に痛みも引いてきたので、様子を見ることにした。 10:00から入浴。 この入浴で一息つく。 緊張がほぐれていくのが分かる。 |