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生のヒントと転機の8章
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>アサーティブの構造

以下は、私なりに解釈した「アサーティブの構造」です。

 相手と自分の間に、何らかの良くない状況が起きたとしましょう。
 その状況の中で、嫌な気持ちが生まれてきます。
 その気持ちは、その状況を変えれば解消されるものです。そこから、どう変えてほしいのかという要求が生まれてきます。
 さて、その要求は、状況を変えてもらうべく相手に伝えなければなりません。(伝える際に、相手の感情が触発されます。←ここが気になるところです)
 この時、例えば「悪気は無いんだから」と相手の気持ちを推測したり、「言うと気まずくなるな」と予測したりして、自分が我慢したらどうでしょう。気持ちの中に“わだかまり”が残ってすっきりしません。

 逆に、「悪気がある」と一方的に推測して、あるいは我慢の限界に来て、食ってかかればどうでしょう。“しこり”や“こじれ”が残ってしまいます。
アサーティブな姿勢とは、相手の感情を慮(おもんばか)るあまり自分が一方的に我慢をするのではなく、また相手に気持ちをぶつけて食ってかかるのでもなく、「状況」を変えるためにしてほしいことを、きちんと伝えましょう、という姿勢です。

 左図で言えば、青の線を辿り、相手に動いてもらって(緑の線)状況が変化すれば解決です。

 ある状況が発生→それによって嫌な感情が引き起こされる→その感情を解消するためにどうしてほしいかを自分で把握し→それを相手に伝える→相手が行動して解決
 相手に適切な行動をとってもらうためには、どう動けばよいのか的確に相手に伝わらなければなりません。伝えるためには、先ず自分の感情と要求を知っておく必要があります。 大事なポイントは2つです。

1つは、自分の感情を知っていることです。
 「自分さえ○○すれば…」などと、自分をないがしろにするのではなく、自分の気持ちに耳を傾けてください。そして、その状況のどの部分がそういう感情を引き起こしているのかを把握してください。

2つめは、要求したいことを知っていることです。
 状況分析の結果、こうすればすっきりするという方向性を把握しておくことが必要です。
 
  自分のことが良くわかったら、それを相手に伝えましょう。この時、自分の解決方法を相手に押し付けてしまうと、押し付けられて素直に行動する人はいませんのでこじれてしまいます。

 次の5つがポイントです。
@I(アイ)メッセージで伝える
A穏やかに肯定的に依頼する
B焦点を絞る
C相手に対する傾聴の姿勢を持つ
D最悪の場合を想定しておく

  
 さて、上記のことを米国では、DESC という言葉でまとめています。訳は、私なりの訳です。

D:Describe(描写できる「状況」)
E:Explain (説明できる「感情」)
S:Specify (絞ることの出来る「要求」)
C:Choose (選択できる「行動」)

 アサーティブな姿勢とは、アサーティブでない姿勢も自らの判断で選択できる姿勢ですから、伝えないこともできます。一方、相手にもそれを認めますから、相手がどのようなフィードバックをしてくるかによって、次の手段を柔軟にとっていく姿勢でもあります。

 *では、事例を見てみましょう。


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