メール
anatano@jiritusien.com
 HOME>テレビ東京「朝は楽しく!」>「我が家の事件簿」>「パワーハラスメント」(7)>次へ

■パワハラの4タイプ(3)−「職場カプセル」型上司のやり方

「恐怖支配」型パワハラ上司は、スケープゴートを作って職場を意のままに動かそうとするタイプ。
「張り子のトラ」型パワハラ上司は、「権力を持った幼稚園児」でした。
さて、
「職場カプセル」型パワハラ上司とは、…ちょっと名前だけで想像しにくいですね。

-----------------------------------------------
「カプセル」とは「自我癒着」の意味で使っています。
たとえば、「母子カプセル」。これは母子の自我が自他未分離の状況でくっついていることを言います。


母子カプセルの母親は、子供が悪さをして迷惑をかければ、勝手にその行為に理由付けして言い訳したり謝ったりします。しかし、子供に何故そうしたのか、本気で子供の気持ちを聴こうとはしません。手足のように、自分の一部ですから聴く必要はないのです。

子供の側から言えば、「人」としての自分は疎外されています。その上、子供が自分の口で説明すべき所を親がやっていますから、子供の自我は成長しません。成長しないから親に頼ることになります。こうして母子の間に共依存関係が出来上がっていきます。

つまり、母子カプセルとは、母親が子供の自我を乗っ取って「二身一体」のようになっている構造と言えるでしょう。
「職場カプセル」型上司は、職場と自分が一体化し、職場があたかも自分の手足のように自分の一部とみなしている上司のことです。「人」の集団とは見ていませんから、その職場にいる人たちは疎外されます。その上、その上司の顔は外を向いていますから、外に対してはいい顔をしようとします。

たとえば、次のような行動が見られたら、その上司は「職場カプセル」タイプです。
・手足である部下に自らは指導しない。
・指導しないくせに、うまくいかなければ「私はこんなに困っている」と“他部署に”話す
・経営情報やその他伝えるべき情報など、他部署の人に話しても自部署には話さない
・部下が困っていても、他部署が不利になると思えばすべてが却下される
・職場の中で意見を持つ人間は差別して遠ざける(会議に呼ばないなど)

恐らくこういうタイプの上司は、母子未分離で育ったのではないかと推測します。つまり、乳離れできていない。母子の境界ができないと次のような病理症状が現れます。

1,全能感(オールマイティ)
赤ちゃんにとって母親はオールマイティです。その母親と未分離ですから全能感が出てくるのです。

2,人の痛みがわからない
母子未分離ということは自他未分離ということです。自分という境界がないため(母親に侵されているため)、境界を持った人間として他人を見ることができません。自律した人間同士としての関係を結ぶことができません。相手を一人の人間としてみた上で気持ちを推し量ることができません。

フロイト的に言えば口唇期の試練を経験する以前の、「乳飲み子」状態で大人になったと言ってよいでしょうね。
しかし、行動パターンは母親から学びます。職場で部下にしていることは、自分が小さい頃に母親から自分がされたことと言ってもよいかもしれません。

【戻る】