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■パワハラの4タイプ(4)−「サイボーグ」型上司のやり方

「恐怖支配」型パワハラ上司は、職場を意のままに動かそうとするタイプ。
「張り子のトラ」型パワハラ上司は、「権力を持った幼稚園児」でした。
「職場カプセル」型上司は、職場と自我癒着した上司でした。

いずれも幼児性や自信のなさが背景にありましたね。健全な発達が阻害された大人と言ってよいでしょう。

しかし最後は、幼児ではなく大人です。
ですから、上記のような半ば無自覚なタイプではなく自覚的に部下を操作しようとします。
恐らくパワハラ上司の中でも「最凶」の上司−それが、「サイボーグ」型パワハラ上司です。


このタイプは、目をつけた部下をあの手この手を使って自分の右腕に作りかえようとします。「人」を洗脳し、人格改造して「右腕」に作りかえ、場合によっては左腕も作り、自らはサイボーグになるわけです。

怖いのは、相手が自分の思うようにならないと知ったとき、相手を滅殺にかかることです。
パワハラ軍団の中でも最凶の「ターミネーター」と言ってもよいかもしれません(--;)。

私が出逢ったのは、この、ターミネーターでした。
基本的に人を支配するときのやり口は同じです。
1,関係者からの分断、孤立化(上司、同僚、部下、仲間、他部署などからの分断)
2,自信、自尊心、矜持の剥奪
3,権力の誇示
4,強制
5,脅し
6,否定
7,宣告

これは1→7に向かうに従って苛烈になっていきます。
通例1&2の段階で軍門に下るか、鬱にさせてしまったりします。
何しろ、(私が出逢った上司の場合は)この間を通して「ダブルバインド」のコミュニケーションを仕掛けてきますから、完全に身動きがとれなくなっていってしまうのです。


しかし、私は軍門に下ることなくそこを耐え続けたためにどんどんエスカレートし、ついに、最終段階の「7,宣告」までいってしまいました。




『岩山が半身に構え島津をじっと見ながら、独り言のように話し始めた。
「お前のような奴が営業にもいたよ。しかし、そいつは俺の話などはなから聞こうともしなかったし、こっちも世界が違うと思っていた。お前は、しかし、話は聞くんだよなぁ……」
島津は、身体をかたくして聞いていた。
「なぜ、変わらねぇんだ?」
いきなり、鋭く問いかけてきた。』

【「あきらめの壁をぶち破った人々」p114】


コワイですねぇ…。改造できないならば、全力を持って“潰す”という気持ちが見え隠れしていますからねぇ。これは、エスカレートしていく最中に言われた言葉です。


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『日本酒をあおりながら確認するようにゆっくりと言った。そして、猪口を置くと島津を正面からじっと見て言った。
「俺はこういう性格だから敵も多い。お前がやることは俺が動きやすいように補佐することだ。分かったな」』

【「あきらめの壁をぶち破った人々」p132】


ハイ、これが「宣告」の場面です。
ここまで言わせたということは、もう後がないということです。「背水の陣」に立たされた“島津”は、腹をくくって動き始めたのでした。

こういう上司がいることを知って、社会に出るのが怖くなったという学生さんがいましたが、これほど強烈な上司はそうそういるものではありません。

し・か・し、似たような上司は必ず会社にいるものです。
誰も交通事故に遭うなどと思っていませんが、こういう上司に当たる確率は交通事故よりも、はるかに高いでしょう。

だからこそ、事前によく知っておいてほしいと思います。
上記1→7へ、どのようにエスカレートしていくのかは、「あきらめの壁をぶち破った人々」に詳しく書いてありますので、是非自分の身を守るために学んでおいてください。

今後は、こういうタイプが増えることが懸念されます。成果主義が増殖を後押ししていますからね。自分の身は自分で守らなければなりません。リスク管理のコストとして1600円は安いものです。是非、ご一読ください!


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