事例を見て分かるのは、研修は、スタッフ、ファシリテーター、新入社員夫々が全力を出し、協働して作り上げた“作品”のようなものだということです。 5人しかいないスタッフも、変化の日々の中で細かくすり合わせする余裕はありません。 しかし、皆夫々が夫々の判断で補い合い、やるべきことをきちんとやっているのです。 高校の時、バスケで何の申し合わせもしていないのに、ドリブルで走りながらパスする瞬間その方向を見ると、ちゃんとそこに味方が走り込んで来ている―そういう一瞬を経験したことがあります。 まさに、そういう連携の日々でした。 そこには、共に支え合い、共に成長した喜びがあります。 そして、そういうメンバーと同じ経験を共有できた、同じ時を共に過ごすことのできた悦びがあります。 その悦びは、人は信頼に足るもの、というポジティブな意識を芽生えさせています。 彼らは、葛藤を克服し自分の器を広げることの大切さ、人にフィードバックすることの重要性を体験的に学んで、各職場に散っていくわけです。 |