受講記 「実録 あきらめの壁をぶち破った人々」

1、講演会でしか経験できない「遊び心」

講演の始まる前に、講師は参加者に同じ席の方々との名刺交換を呼びかけ会場の雰囲気を和らげると同時に、終了後の情報交換を勧めた。
 普通の講演会では、終了後の懇親会やパーティ等で名刺交換するが、懇親会等のない場合は余程のことがなければ隣同士での会話もないまま帰路につくのが一般的だ。
 これを冒頭会場に呼び掛けたことで、実は次の次を狙った講師の思惑があったのではなかろうか。

 途中の休憩までは、この名刺交換が功を奏して、会場が打ち解けた雰囲気になったとは感じられなかった。
 しかし講演終了後、正確には終了10分前に講師は、会場での5分間ゲームの参加を呼びかけた。
 当初は7名程度であったが、数分後に10名(女性4名)の勇気ある参加者が壇上に上った。

 ゲームは非常に簡単なもの(参加者全員が隣人以外の人と手を握って、その手を離さずお互いに動いて一つの輪に戻す)であったが、ゲームに参加しない会場の人を巻き込んで、一体となって輪が戻る状況を楽しんだ。
 短い時間で一体感を味わえる楽しいゲームであった。
 これは講演会でしか味わえない雰囲気であった。

 そして、このゲームには、後で述べる組織運営上の問題解明のキーが隠されていた。

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