| 元セリーグの審判部長の方が雑誌で面白いことを言っていた。 大リーグには金網がない。バックネットも小さい。バックネット近くでは怖いくらいだという。 しかし、逆に言えば臨場感、迫力満点で試合に集中し、試合を堪能することができる。 また、フェンスが低いために選手が身近に感じられる。 試合前にフェンス越しにサインをするのが日常的に見られ、スターと間近に接することができるだけでなく、打球が飛んでこないかとグローブを持って観戦しながら、一緒にゲームそのものに参加しているのだ。 一方の日本。金網が張り巡らされ、バックネットも大きい。 野球をする人とそれを見る人に完全に分けられ、バックネットの裏では緊張感もなくおしゃべりしながら観戦している。 この違いはどこから来ているのか。 彼が言うには、違いの背景にアメリカの自己責任の文化があるという。 観客はゲームを見に来てくれるお客さんであるから、その邪魔になるような金網は極力設けない。そのかわり、球が飛んでくることもあるが、それは見に来た自分たちで対処してほしい。そういうことだ。 彼は、日本でもそうあるべきと感じ、日本の球場も金網を最低限にし、フェンスも低くしようと提案した。が、観客が危険であるということと、一方、興奮した観客が入り込んでくることを遮るため、という2つの理由のため却下された。 選手は観客から守られ、 観客は打球から守られ、 それぞれが保護され隔離された中でプレイしている状態は改善されることなく続くことになった。 ユーザーとメーカーがそれぞれ法規制の中で隔離され、過保護政策の中で競争力を失っていったどこぞの国の経済のあり方をそのまま示しているように思える。 |
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