| 「組織犯罪」が問われた1997年、朝日新聞で、「気がつけばマリオネット」というシリーズがありました。その中から特に気になったものを当時ピックアップしたものです。 |
| ■行くも地獄、引くも地獄 「今思えば、辞めるチャンスだった。 でも辞表は出せなかった。 子供はまだ学生で、職は失えなかった。」 会社の存続が唯一の目的となり、あるべき融資の姿を考える余裕はなくなった。 手錠をかけられたときも、反省の気持ちより 「 会社のためだった。なぜ背任なのか」 と怒りがこみあげた。 「相銀時代は懸命に仕事をしたが、何も残らなかったわけで残念な人生です」 第一勧銀事件のニュースに触れた妻が、歩きながら言った。 「大変だったけれど、あんな仕事、辞められてよかったのよ」 |
| ■「会社はつぶれない」という前提に立つと、2つの罠に落ちてしまいます。その一つがこれです。 |
1、本末転倒の罠つぶれないという前提に立つことで、“役に立つから存続している”という自明の理が忘れ去られてしまうのです。会社存立の目的が意識の中から失われてしまうこと。 それは、「“なぜ”存在しているのか」という組織のレーゾンデートル(存在理由)を失うことと言って良いでしょう。 残るのは、“理由”が失われた生存本能のみ。 “なぜ”が失われ、「存続」自体が目的になってしまうのです。 そして、“存続のために”何をしてもよい(組織犯罪を犯してもよい)という目的と手段の本末転倒が起こります。 この本末転倒の世界。 まともであれば、納得できないことだらけ。 しかし、中にどっぷりと浸かった人から見ると逆に“なぜ”文句を言うのかが分かりません。 会社は世の常識を捨て、「思考停止」を迫ります。 しかし、思考停止をした瞬間から、あなたの魂の成長は止まり、あなたは組織と共にある方向に向かって漂流し始めます。 ある方向とは、社会から排除される方向です。 |
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