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【1990-2005 三菱自欠陥隠し問題】

5、引き返す道はどこにあったのか

 現場は知っていたはずです。
 引き返す道は毎年のようにありました。
 起こる事件は、どこかおかしいよということを教えるサインでした。

94年、横浜市で人身事故が発生したとき
95年、産廃業者が物損事故を起こしたとき
96年、リコール検討会、セクハラ訴訟事件
97年、総会屋事件
99年、高速バスのタイヤ脱落事故
00年、ついに起こった内部告発…

 しかし、下からの声は上に無視され、上はドン中村に牛耳られていたようです。

 山一と三菱、この2大名門の没落が示すことは、トップがモラルを失ったとき、どうあがいてもその企業は潰れるということです。しかし、それがその企業内にとどまるのであれば、犠牲者は社員とその家族までです。それでも、その悲喜こもごものドラマは、私も合併された経験がありますのでよくわかります。
 が、それではとどまらず、第W期にまで突入してしまうと必ず外に犠牲者が出てしまうのです。

 企業は、心してトップの人選をしなければなりません。

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