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【1990-2005 三菱自欠陥隠し問題】

7、エスカレートする理由

 私は、会社のあるセクションでどのように人が“天皇”になってしまうのか、そのカラクリが見えたことがあります。

 最初から大胆な人はいません。むしろ、小心者と言ってもいいでしょう。
 しかし、小さな悪いことを重ねている内に慣れてきます。
 そして、一歩を踏み出す時に上司の出方を見ます。
 そこでお咎めなしだと2歩目は今度はわざと仕掛ける大胆さを持ち始めます。完全に上司は試されるわけです。この時に上司に力がないと完全になめられます。
 後は、野放図に歩き始めます。

 ベストなのは、一歩を踏み出す前に気づくこと。
 ベターなのは、一歩踏み出した時に徹底的に叩くことです。

 それは、組織のためだけではなく本人の人生のためでもあります。この時に本気で悪いことなのだと思い知れば、以降、その道に戻ることはありません。



 この経緯も少年犯罪とよく似ています。
 少年Aが万引きをしたときに、親の出方を伺います。その出方を見てAは親をなめます。その次に万引きをしたときは、もはや堂々と万引きの理由を言ってのけます。
 「万引きは万罪の源」です。
 有無を言わせず、叱るべきでした。

 三菱にとって一歩目は99年、2歩目は2000年でした(97年の総会屋事件は企業体質に関係がありますが、事故の事件とは直接関係がないので省きます)。
 第W期に突入する99年に、国交省は徹底して叩くべきだったのです。

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