■組織活性度とモラル

2、モラルは、人に現れた環境の指標である

「朱に染まれば赤くなる」
 と言いますが、いかに環境が人に影響を与えるかが分かると思います。

 この見方が教えてくれるのは、「赤」の人を見た場合、その人の周りが「朱」であることに気付けということです。普通は、その「赤」に目を奪われて、その人個人の問題にしてしまいがちです。場合によっては、その「赤」を切り捨てておしまいにしてしまいます。
 が、「朱」を放置していれば、いずれまた別の「赤」が現れてくることになります。変えなければならないのは、環境である「朱」の方なのです。

 「赤」を問題児や問題行動を起こす人とすれば、「朱」はその行動を惹起した環境や風土です。問題をなくすためには、風土を変えなければならない―これが本サイトを貫く「システムズアプローチ」の観点です。



 つまり、個人が示すモラル・レベルは、その個人が所属する集団や環境のモラル・レベルを表していると言ってよいでしょう。
 モラルとは、「その環境が人をどれくらい大事にしているかが分かる尺度」と言ってよいと思います。

 尺度ですから、それは結果として現れるものです。
 たとえば、社員のモラルが低いと他人に嘆いている経営者がいたとすれば、それは経営者自身が社員を大事にしていないことをわざわざ他人に公表しているようなものです。

 そういう意味では、全ての人は、その人を取り巻く環境の「指標」と言えます。
 このことをシステムズアプローチの用語でIP(Index Person)と呼びます。


こちらで、システムズアプローチのものの見方を説明しています。
「問題児」は組織がおかしい事を示す“炭坑のカナリア


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