■組織活性度とモラル

4、「ブロークン・ウインドゥ」と「自転車のカゴ」

 環境が、ヒトと犯罪との距離を近づけたり遠ざけたりしていることの例を心理学実験で確かめたものが、「ブロークン・ウインドゥ」と「自転車のカゴ」の実験であり、その心理効果を逆用して思考を収めたのがニューヨークのジュリアーニ市長でした。


ブロークンウィンドウ(壊された窓)理論」とは次のような理論です。
 ヒトの行動が環境にいかに影響されるかを証明した理論です。
 フィリップ・ジンバルト教授は、普通の車とフロントガラスの割れた車をそれぞれ住宅街に放置するという実験をしました。1週間後、普通の車は無事でしたが、窓の割れた車はガラスというガラスを割られて部品がゴソッと盗まれていました。


自転車のカゴの法則」も同じですね。
 並んだ自転車のうちの一台のカゴにゴミを入れておくと、その自転車のカゴは間もなくゴミで一杯になります。


 ここには次の判断と心理が働いています。
@放置されてる=誰も咎めない→ このくらいならOK
A誰かがやってる。     → 俺がやっても構わない(or目立たない)


 これを逆手に利用したのが、ニューヨークのジュリアーニ市長でした。
 彼は、地下鉄の落書きを徹底的に消すことにより、ニューヨークの犯罪を激減させました。つまり、整備された環境は次のメッセージを伝えているわけです。
@管理されている      → やれば咎められる。
A誰もやっていない     → 自分がやったら恥(モラルにもとる)

 罰(外)と恥(内)の効果で、ヒトの行動が抑制されるわけです。


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