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昨日書いたコントロールの仕方を「ダブルバインド」(二重拘束)という。
先ず、「指示に従わないことを禁ずる命令」(第一次禁止令)が発せられる。 「こういうことは事前に相談しろ!(でなければ罰する)」というのが、それだ。 ミソは、条件があいまいなところだ。 ここでは、“こういうこと”とはどの程度のことなのか明示されていない。明示されていないから、用心のためと思って相談に行くと、今度は「そんなこともお前は自分で判断できんのか!」と罰が下ることになる。 つまり、条件をあいまいにしておくことで、結局全ての行動を罰することができる。 要は、徹底的に罰を与えて反抗する気を喪失させることが真の目的であり、その最終目標は、自分の思うとおりに動くロボットを作ることなのである。 しかし、ロボットになれと命令することは非人間的でできないから、そのつど適当に枕詞をつける、それが条件なのだ。 “条件”には、もう一つ重要な役割がある。 条件に合わない行動であれば罰を与えるという、一見“しつけ”のように見せることができることだ。 このように、あいまいな条件は、被支配者を罰すると同時に、“外”に対してはまんまとカモフラージュになっている。これが、この手の支配が、時には隣に座っている人からも分からない所以なのである。 さて、条件とはその程度のいい加減なものだから、そのつど言うことが違ってくるので矛盾が出てくる。そこを言おうとすると、待ってましたとばかりに口封じが用意されている。 「お前のために言ってるんだ。黙って聞け!」という問答無用の強制−がそれである。 この「異議申し立てを禁ずる命令」を第二次禁止令と言う。 「指示に従わないことを禁」じ、その指示に対する「異議申し立てを禁」ずるという二重の禁止令で拘束するためダブルバインド(二重拘束)と言うわけだ。 ダブルバインドから逃れる方法は一つしかない。 それは支配者から逃げることだ。 が、支配者は逃げられないように手を打つ。 ある時、私は次のように耳元でささやかれた。 「お前のことを行動力があると言っていた部長がいたんで、とんでもない、あいつは言われた通り行動しているだけで中身がない。それどころか出すぎていると事例を挙げて話しておいたよ」 つまり、お前は俺の手の内なんだから、俺の言うことを聞けと脅したわけである。 そういう意味でダブルバインドを完結するための「逃げることを禁じる」状況や命令を第三次禁止令と呼ぶ。 以上が、「ダブルバインドの構造」である。 では、どのようにすればその監獄から逃れられるのか。 それは次回。 お楽しみに?(^^;) |