「会社が変わる」事を述べる前に、先ず「会社」とはどういうものなのかが分っていないと、それが変わることについても分かりません。そこで、ここでは会社を次のように定義します。 会社=ポリシーを基に仕組みが作られ、その仕組みに則って人、物、金、情報の4つの要素が機能する組織 ここでのポイントは、次のことです。 ・全ての仕組み(システム)は、ポリシーに従って作られる つまり企業が変わるというのは、「ポリシーが変わること」ということが出来ます。 |
・全ての仕組み(システム)は、ポリシーに従って作られる |
明治政府のポリシーは『五箇条御誓文』に現れています。 『御誓文』は、坂本竜馬の『船中八策』を基に作られました。 しかし、『船中八策』と『御誓文』は、もっとも肝腎な根底が全く正反対となりました。 竜馬は社会の基礎を人民に置きましたが、列強に対抗するために人民を統一する強力なシンボルが必要と考えた明治政府は、主権を『皇基』つまり天皇に置きました。 そして、そのポリシー(大方針、最優先価値)に基づき、すべてが天皇に集められていきます。 『「版籍奉還」で土地も民も大名から奪い天皇のものとした。 代わりに置かれた知事は他藩出身者で実権はない。これで地方の力を奪った。今、地方に活力がない遠因はここにあると思うよ。 次いで『戸籍法』によってその『臣民』を掌握した。 そこから兵を募る『徴兵令』は、藩の軍を国の軍へと集約するためのものだ。 その軍隊を維持するのにお金がかかるが、そこは『地租改正』で税収を上げた。 つまり、ポリシー通りに社会システムが作られていったわけだ』 【「あきらめの壁をぶち破った人々」より】 |