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3、組織に問題を認知させる方法

〈組織に認めさせるには文書が必要だ。問題児の認知を迫るにはなおのことだ〉
 島津は、ランチタイムに意見交換してボランティアの意見を取り入れつつ提案に取り組んだ。(略)

 そして、(略) LTP(ランチタイムプロジェクト)の最初の成果として「医薬開発本部情報化推進の課題」を提言した。(略)


「分かりました。開発管理部の課題として情報化推進に取り組んでください」
 野々村の声が響いた。野々村が島津を担当者と認めたのである。
「ありがとうございます!」

 島津は小躍りした。
 長らく水面下に潜んでいた問題が、水面上へ引き上げられた瞬間であった。
 それは、開発本部が情報化に問題があることを正式に認知したことを示すものであった。

 この瞬間から情報化の課題は、ボランティアが抱えていた非公式なものから開発本部の公式な課題となったのである。

*組織に問題を認知させるためのポイントは3つ
@文書(<事実)
Aトップが認知すること(=組織が認知したということ)
B組織に認知されたセクションが担当セクションとなること
 (or担当セクションを正式なラインとして組織が認知すること)


 しかし…
 実際は、この事実集めの段階で横槍が入り、スタート前に水面下で頓挫することもよくあることです。皆の目に見える水面上に浮上する前に叩く! (← これが、変化を起こさせない鉄則です)

 
意識的にせよ無意識的にせよ、現状の中で生きている人たちは、この“変化”の動きを敏感に察知して様々な妨害を繰り出してきます。

 
そこをどう回避しつつ、かつ正攻法でトップの目に触れさせるかが勝負です。

 詳しくは小説で!


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